某所でかちん!

 かちん! てほどのアレでもないのですが、何か違和感。前提が違う。



 「慣れ合いでなく作品で評価」は、ある側面からすると正しい。
 だが、それをうごメモはてなという場に持ち込もうとするのは、前提が違うってもんだ。


 「うごメモはてな コミュニケーション!」とサイトのトップに書いてあるくらいなのだから、うごメモの本質は作品を通してのコミュニケーションも含まれているのは一目でわかる仕様なんだ。
 それを「慣れ合いで☆付け合いやがって」「クリエイターなら作品で勝負しろ」というのは何と嫉妬がましくて驕った態度なんだろう。


 「慣れ合いで☆付けやがって」は、ファンを獲得できないことへのひがみ以外の何物でもない。
 そもそもな。今いるファン多数作家さん達は、皆ゼロからスタートしていったんだ。最初から上手で欲のない心で作品を作ることを純粋に楽しんでいた人なんだ。ハナからコネがあったわけがない。
 あるいは、チャット等での交流を通して注目を浴びるやり方でファンを増やしていった作家さんもいるだろう。
 でも、そういう場に来る人はやはり自分の作品は「見てくれる方に喜んで貰いたい」という気持ちから作られたものであると知っている人ばかりだと感じる。色んな作家さんを見習って上手くなろうという真っ直ぐな向上心も感じる。
 そういう謙虚さがない人、☆狙いや驕りで作品を作って投稿しているような人は、ああいう場に出て来ない。
 逆にぎゃーぎゃー騒いでるだけのコメントからは、向上意欲ではなく理想願望しか感じない。


 「クリエイターなら作品で勝負しろ」は、何が勝負だというのだろうか。ランキングはあれど勝ち負けはないだろうよ。
 そう言う人は100%プロのクリエイターでないと私は思っているけれど、素人がうごメモはてなというパブリックな場所でそんなことを叫ぼうとはおこがましいったらない。その発言そのものが本当のプロに対して失礼で侮辱的だ。
 自分は才能があるのに世間に見てもらえないとひがんでいる自己中心的な人間が、うごメモはてな公園で騒いでいるように見えてとても見苦しい。
 素人は素人らしく、作品を作って発信することで得られるコメントや☆等のコミュニケーションを楽しめばいい。


 どんなに腕のいいクリエイターでも、ある程度の営業スキルがないと食べていけないように、何事にも純粋な創作なんて存在できない。そもそもメディアを通して何かを見せること自体がコミュニケーションという概念だ。
 作品発表にコミュニケーションを持ち込むなというのは、甲羅からカメを出せクラスの無茶だ。


 確かに、うごメモはてなの現状のシステムに問題はあると私も思う。新規作家さんが人の目に触れ難い土壌になっていると思うし、ランキングだって全くあてにならない。
 でも、だからどうした。
 作品を少しでも多くの人に見て貰いたい! という気持ちがあったら、慣れ合いどうの勝負どうのとのたまう時間で作品を作ったらどうだ。
 謙虚であるってことは難しいことだけれど、少なくともそんなことを言うことからまずやめていったらどうよ。